天使誕生 かわいい三毛猫の仔猫です 名前をつけます 何がいいかな?
暑い日が続いて、その上、マスク!
苦しくて大変な日々、いかがお過ごしでしょうか?
ご体調がとても気になります。
さてさて、あの夏も、とんでもなく暑い夏でした。
でも、生涯忘れられない、特別な夏になろうとは。
ところでよ、七年前の夏の話だ
お盆が過ぎたばかり、東北地方の高原でも、まだまだ暑い毎日です。
私の働く、牛の牧場に暮らす猫達も、暑さでぐったりしていますよ。
それでも、宮城県の県花、仙台萩が咲いて、やはりどこか、秋の訪れが感じられます。
まだまだ冷やし中華が美味しそうだね。
牛の牧場で働いておりました私。同僚と休憩なぞして、座ってお話し中。
すると、顔はコワいけど、優しいおばあちゃん猫「ミケ」が口に何かをくわえて、まっしぐらに、こちらに歩いてきます。
「ネズミでも捕ったのかな?」 と・こ・ろ・が・です!
なんと!ミケがくわえていたのは、小さな仔猫でした!
ミケはくわえてきた仔猫を、そっと私の前に置きました。
はい。それが私です。まだ、目も開いてません。
今まで、ミケの仔猫は一度も育ったことがありません。
果たして、この子は育つのでしょうか?
この子の兄弟は四匹いました。
でも、ミケは炎天下の中、彼らは放り出して、見向きもしません。この四匹も、ミケに無理やり面倒看させましたが、今まで通り、すぐに息絶えてしまいます。
残ったのは、ミケがくわえてきた仔猫だけ。
この子もダメ?
しかし、やがて歩きだした仔猫は、すぐさまドライフードをバリバリ食べ始めています!
ホント?育つんじゃないの?
そしてそう、この仔猫は育ったのです!
器量の良くないお母さん(真後にいる)とは似ても似つかない、とびきりの美少女ではありませんか。
やがて、季節は秋に。少しずつ高原に秋の風が吹き、木々の葉も紅葉が始まっていきます。
まるで、三毛猫の毛柄のように。
こうして、私は「あき」と名付けられます。
私はミケはじめ、牧場の猫達には、ずっと実費で餌を与え続けてました。
もちろん、カワイイあきちゃん、にも餌をあげて可愛がります。
次第にあきちゃんも私に懐いてきて甘えるようになり、愛しさ爆発!
同僚が私に「そんなにかわいいなら、家に連れ帰って、自分で飼えばいいじゃないか。」と言います。
しかし、我が家には、犬が二頭もいて、なかなか踏ん切りがつきません。
この判断の遅さが、悲劇を呼んでしまうんです。
また、これが、ミケの生涯最後の出産になりました。
心優しい老猫が、この世に自分の命と引き換えに残した命はどこに向かうのでしょうか?
続く、というやつだ。またな!